■行政、医療とのつながり鍵

 先日、ある行政関係者と多胎(双子や三つ子)の支援について話す機会があった。多胎の妊娠・出産・育児は非常にリスクの高いので、支援の必要性をとても感じ、母親たちが自主的に集まるようなきっかけになればと「集いの場」を設けてやってみるが、なかなか参加者の自主的な集まりにまではならない。もし母親たちが集まりたいと思えば、そのための支援をしたいのだが…と言われた。

 昨年、多胎研究者の第一人者の大木秀一教授(石川県立看護大学)の講演で「多胎の支援は、行政、医療など専門家と、当事者(双子・三つ子家庭)が連携することでよい支援ができる」ことを話された。私も佐賀市でグリンピースの活動をしてきて、連携の大切さを感じている。

 グリンピースで今年度から支援活動を開始した。5月から鳥栖で多胎サークルの「えだまめクラブ」が活動を開始した。えだまめクラブの代表はグリンピースの家族会員で「グリンピースの姉妹サークルとして活動できればやれるかも…」と思ったそうだ。そこで鳥栖の家族会員の仲間が集まり、そこに相談できる行政関係者とつながって休止していた活動が復活した。

 当事者は生活だけでもとても大変で余力がないと思うが、グリンピースの支援活動で、当事者同士のつながりと、地域行政との連携ができれば、サークルの一歩を踏み出せるかもしれない。(中村由美子・佐賀女子短大非常勤講師)

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