海外で日本アニメの人気は根強い。サッカーの本場欧州で『キャプテン翼』は少年たちの夢であり、『ドラゴンボール』は米国で実写化されている。今度は『ポケモン』がスマホ用のゲームとなって米国などで爆発的な人気を得ている。“逆輸入”の形で日本にも上陸したが、すでに社会現象だ◆たかがゲームだとあなどるなかれ。外を出歩いていると、かわいいポケモンが画面を通して目の前に現れる。最先端の拡張現実(AR)の技術を応用したものだ。珍しいポケモンを使えば、イベントに多くの人を誘導できるだろう。ビジネス面でも期待は大きい◆可能性ゆえの警戒感もある。ロシア政府は位置情報や撮影画像が悪用されるおそれがあるとし、「米国の特殊機関がスパイ活動のために開発した」という陰謀論さえ出るほど。使用禁止も検討している◆海外では夢中になるあまりに原発敷地内や地雷が残る危険地帯に入ったケースがある。日本政府は配信初日から“歩きスマホ”による交通事故への注意を呼びかけているが、子どもたちの深夜徘徊(はいかい)も怖い◆昭和生まれの『ドラえもん』は便利な機械でも悪のりして使い過ぎれば、しっぺ返しを食らうというのがいつものオチだ。教育的にはちょうどいいのかもしれない。長い夏休みが始まった。親子でスマホの使い方を話し合いたい。(日)

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