地区の家々を巡る七福神一行

地区の住民と歓談する七福神一行=神埼市千代田町姉地区

■家内安全や五穀豊穣願い 千代田町

 神埼市千代田町姉地区の伝統行事「姉の七福神」が5日、同地区で行われた。恵比寿(えびす)や大黒に扮(ふん)した地区の男性一行が集落内の家庭36戸を回り、家内安全や五穀豊穣など今年の福を呼び込んだ。

 350年以上前から継承されている伝統行事。案内役の「宰領人(さいどにん)」と七福神役の計8人が1組となり、2組が地区を回った。

 宰領人を先頭にした一行は、「今年も万年豊作だ」など祝いの口上を述べながら家に上がり、お謡いを披露して今年一年の福を祈願。その後、住人からは料理や酒が振る舞われ、交流を深めた。

 子どもの頃から七福神に親しむ坂井輝久さん(72)は「七福神が来てくれないと1年が始まらない。今後も続いてほしい」と一行との歓談を楽しんだ。

 継承が危ぶまれた時期もあったが、現在は保存会(永沼彰会長)を中心に毎年実施し、積極的に七福神に加わる新しい住民もいる。

 一昨年に引っ越してきた横尾光信さん(41)は、おばあさん役で初参加。「日頃会えない人たちと交流できて、地域の結びつきを実感できる。みんなで守っていきたい」と変装姿でほほ笑んでいた。

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