消火栓に放水用ホースを接続する手順を確認する笹野団地の住民=みやき町江口

 昨年12月に新潟県糸魚川市で発生した大規模火災を受け、三養基郡みやき町江口の笹野団地は5日、防火訓練を実施した。「ひとごとではない」と訓練の実施時期を秋から繰り上げ、より多くの住民が初期消火に臨めるように消火栓の場所や操作方法を確認した。

 福岡県久留米市のベッドタウンとして整備された笹野団地は多くが木造住宅で、分譲開始から40年以上が経過している。昨年8月現在、全143世帯322人のうち65歳以上が164人を占め高齢化率は5割を超える。

 団地は昨年5月に初めて防火訓練を実施したが、操作した消火栓は6カ所のうち2カ所にとどまっていた。糸魚川の大火のニュース映像を見た池田忠夫区長(73)は「火が燃え移る中、『水がない』と叫ぶ声が忘れられない。ここも農閑期は側溝に水がない。強い危機感を覚えた」と話し、全ての消火栓で操作を体験してもらうことにした。

 住民約80人が参加し、消防団員らから説明を受けた。道路の消火栓のふたを専用器具で開け、ホースに接続する手順を確かめた。ふたの重さや水圧に苦戦しつつ、西牟田百合子さん(65)は「山からの吹き下ろしとか風が強いときの飛び火が怖い。他人任せにせず協力し合いたい」と意識を高めていた。

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