第2次世界大戦中の強制収容所を舞台にした劇を演じる佐賀東高演劇部の部員たち=佐賀市の城東中

■城東中で公演

 佐賀東高演劇部が3日、第2次世界大戦中の強制収容所の子どもたちを描いた演劇「ルナとわたしとさいごの虹と。」を佐賀市の城東中で公演した。全校生徒や保護者約700人が劇を通じて子どもの成長と死に触れ、未来がある平和の大切さをかみしめた。

 舞台はナチス政権下のテレジン収容所で、強制収容されたユダヤ人の子どもたちが、アウシュビッツに移されて殺されるまでの間、先生から言葉や絵、音楽を教わる内容。顧問の彌冨公成教諭(42)の脚本。部員が個性豊かな子どもや複雑な思いを抱えた先生ら大人たち、生き延びて語り部となった老婦人を演じた。学んだり、他者と分かり合ったりする喜びに目覚めていく過程が表現された。

 城東中3年で生徒会長の原田豊徳君(14)は「子どもたちが夢を描いて助け合う姿を、目の前で見ているようだった」。2年の北村有彩さん(13)は「差別され、未来がなかった人たちのことも考えて生きていきたい」と話した。

 先生役を演じた演劇部部長の岡石晏奈さん(17)は「劇中の子どもは大人になることができなかった。ばかにされたり笑われたりしても、好きなことや未来を諦めないでほしい」と中学生にエールを送った。

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