「焼き物を通した東西交流の物語を書きたかった」と話す深川万利子さん

「マイセン夢ものがたり」の表紙

 有田とドイツ・マイセンの焼き物を通した交流を描いたファンタジー「マイセン夢ものがたり」を、東京都在住の深川万利子さんが出版した。小学生の女の子を主人公に、有田とマイセンの深い関わりを物語に仕上げた。

 深川さんは東京都出身。香蘭社会長の紀幸さんと結婚後、有田とマイセンの姉妹都市締結に尽力した義父の故深川正・元社長から聞いた焼き物による東西交流の歴史に強い関心を持ち「いつか物語にしたい」と構想を温めてきた。有田焼創業400年に合わせて上梓するため、2年前から書き進めていた。

 物語は小学生のるるこが、夢の中で妖精に導かれて、欧州で初めて磁器の焼成に成功した場面に立ち会う第1章と、マイセンに住む祖母を訪ねて、江戸時代に海を渡った有田焼に出合う第2章の2部構成。多くの資料に当たり、史実を確かめながらマイセン焼に影響を与えた有田焼を描き出した。

 深川さんは「有田焼の素晴らしさを多くの人に知ってもらいたかった。夏休みにご家族で読んでいただけたら」と話した。「マイセン夢ものがたり」(創英社・三省堂書店)は四六変形判188ページ、1800円(税別)。書店に注文するかネット書店で購入できる。

このエントリーをはてなブックマークに追加