社長役(左)と「息子を辞めさせる」と詰め寄る母親役、18歳の大学生役を演じる労働局員=佐賀大学本庄キャンパス

 労働法の基礎知識やトラブルが起きた時の相談窓口を知ってもらおうと19日、佐賀大学で佐賀労働局員らによる講義があった。労働条件に絡むトラブルの事例を佐賀弁を織り交ぜたユーモアあふれる寸劇で紹介。劇中で問題となる点を、法律の規定を示しながら分かりやすく説明した。

 劇は、18歳の大学生がアルバイト中に皿を割ってしまい、社長に皿の弁償代の給料天引きとシフトの増加を命じられる。劇を基に、弁償代を給料から一方的に差し引くことは労働基準法違反であること、シフトの変更には双方の合意が必要なことなどを説明。ほかに、アルバイトを始める際は労働条件通知書を必ず受け取ること、辞めさせてもらえない事例についても紹介した。

 佐賀労働局の満田和弘監理官によると、厚生労働省が昨年発表したアルバイトの意識調査結果では、半数近くの学生がトラブルにあっているが、実際の相談件数はごくわずかという。「トラブルが起こった時の相談窓口があることを知ってほしい」と訴える。講義を受けた佐賀市の大岐百香さん(18)は「アルバイトに労災が適用されることが分かったことで、少し安心できた」と話した。

 11日にも同様の講義を行い、経済学部1年生188人が受講した。

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