高校生向けに佐賀の人物や歴史などをまとめた郷土学習資料

 佐賀県教育委員会は、県内高校生向けの郷土学習資料「佐賀語り」を発行した。佐賀の偉人や歴史、自然、現在を記した4章立てで構成。総合学習などで活用し、郷土への誇りの醸成を期待している。

 第1章では、幕末・明治維新を支えた人材育成をはじめ、洋画家の岡田三郎助や百武兼行、電気技術の礎を築いた志田林三郎、菓子メーカー創始者の森永太一郎、江崎利一らさまざまな地域や分野から紹介している。副島種臣の項目では、書が佐賀新聞の題字に使われていることに触れている。

 第2章以降も世界文化遺産に登録された三重津海軍所跡、焼き物、ラムサール条約登録の干潟、種類豊かな淡水魚、ものづくりの熟練技能者など多岐にわたる。保全、伝承など各学校の取り組みも伝えている。

 資料はA5判で195ページ。県内の全高校生に配布するほか、今春の卒業生にも配った。県立高には、総合的な学習の時間などを活用して年間4時間以上、佐賀のことを学ぶよう周知しており、授業の指導案も作成する。

 2015年度から高校教諭や、郷土史、生物、地学などを専門とする研究者らでつくる委員会で内容を協議してきた。制作費は約880万円。

 県教委は「小中学校では市町で作る地元の本などがあったが、高校では共通した教材はなかった。『人』を大切にしてきた歴史や風土をたどることで佐賀県のことをこれまで以上に誇りに思ってほしい」としている。

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