JR東海が新幹線の客室内に新設した防犯カメラ(上中央)=2016年2月、JR東京駅

■五輪控えテロ対策

 JR東日本は6日、山手線の全車両の客室内に防犯カメラを設置すると発表した。セキュリティー向上や犯罪抑止などが目的で、常時録画する。2018年春から設置し、東京五輪・パラリンピックが開催される20年までに完了する予定。JR東の冨田哲郎社長は記者会見で「車内での犯罪や迷惑行為が目立っている。テロの未然防止のためにも必要だ」と述べた。

 JR東は、痴漢対策として埼京線の一部車両に既に防犯カメラを設置しているが、首都圏の通勤電車に本格導入するのは初。

 冨田社長は山手線以外への導入も進める考えを示したが、プライバシー保護の観点から懸念の声も出そうだ。

 JR東によると、カメラを設置するのは、今年から量産車の営業運転が始まった新型車両E235系の50編成、計550両。各車両に4台、ドア上部の液晶画面横に設置し、車内全体の様子を録画できるようにする。事業費は20億円程度になる予定。

 カメラが作動中であることを示すステッカーを掲示して周知する。

 録画した映像は1週間程度保存するが、乗客のプライバシーに配慮し、取り扱いができる社員を限定するなどして厳正に管理するという。

 客室内の常時録画は既に広がり、東海道・山陽や東北などの新幹線で導入が始まったほか、私鉄では東京急行電鉄や東京メトロ、東京都交通局が所有する全車両へのカメラの設置を決めている。【共同】

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