県警防犯アドバイザーの鳥丸鶴一さん(中央)を刃物を持った不審者に見立て、刺股や机、椅子で取り押さえる練習に当たるうれしの特別支援学校の職員ら=嬉野市のうれしの特別支援学校

 学校に不審者が侵入した場合の対策を学ぶ訓練が1日、嬉野市のうれしの特別支援学校であった。職員約100人が、不審者を撃退する方法について体を使って学んだほか、障害のある子どもたちを避難させる場合の経路や職員の行動についても話し合った。

 県警が委嘱した防犯アドバイザー平尾昌晃さん(57)=みやき町=と鳥丸鶴一さん(37)=同=が講師を務めた。腕を捕まれた時の対処は「予定していない反撃を受けると相手は次の行動に移しにくい」として、「かみついて蹴る」などの反撃や腕をふりほどく方法を実演した。

 また学校に侵入してきた場合は「初期対応が大切」として、まずは相手が逆上しないよう話をはぐらかしながら足を止めさせ、応援を待つよう助言。さらに、鳥丸さんをモデルに刺股(さすまた)、椅子、机などを使い6人がかりで取り押さえる練習もあり、刺股は「脇を締めて先端を持って」「胸を押し、もう1人が足をひっかけると相手は倒れる」などと効果的な使い方を教えた。

 さらに職員らは、不審者が体育館付近から侵入してきた場合の、小中高と寄宿舎の4部門ごとの避難経路や役割分担について話し合った。

 同校ではこれまで、不審者対策訓練は全校生徒が体育館に避難する想定で実施してきたものの、相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」での事件などを受け、さらなる対策が必要として工夫した。

 企画した職員は「今後も侵入場所の想定を変えて経路や避難先の検討を続ける」。41人が暮らす寄宿舎の男性職員は「参考になったが、女性職員も多いので夜間が不安にもなった。防犯設備などで可能な対応があれば充実させてもらいたい」と表情を引き締めた。

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