関係者によって土砂やごみを取り除くなどの復旧作業が行われた国指定史跡「三連水車」=2日午前、福岡県朝倉市

 九州北部の豪雨で被災した福岡県朝倉市で2日、豪雨後に動かなくなった国指定史跡「三連水車」の用水路に残った土砂や流木が取り除かれ、水が通された。水車は約1カ月ぶりに元のように動き、住民から喜びの声が上がった。

 市は7月20日から復旧作業を進めていた。2日は早朝から、水車を管理する「山田堰土地改良区」の関係者約20人が数カ所に展開。

 いったん試験的な通水を行い、水車を回転させた後、水車の周辺や下流の用水路で流れてくる木くずなどを手で拾い上げた。その後、水門を完全に開き水が通されると、水車は勢いよく回り出した。

 山田堰土地改良区の徳永哲也理事長(70)は「やっとよみがえってほっとした。観光客も増えるだろうし、地域が元気になれば」と語った。

 三連水車は江戸時代に造られ、田植えの季節には筑後川から引いた水をくみ上げ、筑紫平野の水田を潤してきた。日本最古の実働する水車として知られ、1990年に国史跡に指定された。

 朝倉市の森田俊介市長は「三連水車は朝倉の観光の目玉。これからお盆で里帰りする人にも喜ばしいことだ」と市役所で記者団に述べた。【共同】

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