唐船城の歴史に詳しい郷土史家の池田徳馬さん

 昨年度の佐賀新聞社・九州さが大衆文学賞に、郷土史研究家、池田徳馬さん(84)=有田町山谷切口=が、有田唐船城「一城を背負いて」と題し、城代池田武蔵守の献身を描いて応募された。

 1218(健保3)年、初代城主・有田丹後守源栄が唐船山に唐船城を築城した。松浦党有田氏の歴史は、とても込み入っていて城主不在で4代城主・給の子庄山、川窪、池田などが城代を務めたが、同族での争いが絶えなかった。

 小説では「お才観音物語」を題材に1572(元亀3)年に起こった相当原の戦いを中心につづられている。相神浦家の領地が分断されたことに不満を持った6代城主・盛が平戸九郎を攻めるくだりである。

 昨年8月に地元有志で2018年に迎える唐船城築城八百年祭を前に、町おこしグループ「唐船城下・仕掛隊」が結成され、2年後の催事に向けて活動を始めた。

 池田さんには、唐船城の歴史を多くの人たちに知って頂くためにガイド本の編集をお願いしている。

 10月には唐船城親子歴史ウオークが企画されている。唐船城には、まだ知られていない歴史的なドラマがたくさん隠されている。先般、池田さんと唐船城と出城について勉強会を開いた。唐船城には七つの出城があり、北方面から二里町の吉武城、内馬場城、吉野城、千代亀城、深代城、岩屋城、猿城(旧有田町)の史跡があることが分かった。

 今年4月16日に開催された「しゃくなげ祭り」では、初めて伊万里太鼓の演奏が奉納された。地域をつなぐまちおこしを目指していきたい。

(地域リポーター・藤泰治=有田町)

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