準決勝・伊万里―佐賀商 佐賀商に敗れ、肩を落とす波多智哉捕手をねぎらう伊万里のエース川原啓吾(左)=みどりの森県営球場

 ○…初の決勝進出を目指した伊万里だったが、第1シードの壁は厚く惜敗。最後までマウンドを守り抜いたエース川原啓吾は「佐賀商には何とか勝ちたかったが、いままでやってきたことは出せた」。悔しさの中に、充実した表情を見せた。

 「フォームが思い通りにいかなかった」序盤に3失点。その後も毎回走者を出したが、「一人一人に集中」と立て直した。五回裏には4番野中をこの日最速の142キロで併殺に仕留めるなど、「今大会注目の右腕」らしい力投を見せた。

 1年の秋から背番号1を背負った川原。昨夏の初戦で投手戦の末に0-1で敗れたのを機に「1球へのこだわりが大きくなった」という。迎えた今大会。4試合すべてで完投し、34イニングで与えた四死球はわずか2、防御率も1・59。抜群の安定感で、成長を示した。

 吉原彰宏監督はそんな川原を「入学当初は精神的なもろさがあったが、今大会はベストな投球をしてくれた」とねぎらった。川原は「熱いハートで接してくれた監督には感謝の言葉しかない」。この夏投じた434球をかみしめた。

=高校野球選手権佐賀大会第13日=

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