石塚雨水ポンプ場の竣工式で排水を見守る関係者ら=佐賀市諸富町

■大雨や満潮時に活用

 佐賀市諸富町の雨水を筑後川へ排水する石塚雨水ポンプ場が完成した。有明海の満潮時や大雨で筑後川の水位が上昇した際に活用し、市街地の浸水被害を軽減につなげる。

 石塚雨水ポンプ場は2台のポンプで毎秒4トンを排水できる。諸富町の主要水路から、有明海の干満差の影響を受けずに筑後川へ直接排水することが可能になった。干潮時は従来通り樋管を使い自然排水する。

 これまで樋管による自然排水では不十分で、農業用水路や近くの新川(しんかわ)を経由していた。新川への流量が減ることで、市中心部を流れる佐賀江川の排水負担を減らし、洪水を防ぐ役割も期待される。

 2014年度から取り組む排水対策基本計画の短期対策の一環。工事は昨年3月から今年5月まで実施、総事業費は約9億1300万円。

 5日に竣工(しゅんこう)式があり、行政や工事関係者約70人が完成を祝った。秀島敏行市長は「佐賀市は雨に弱い町。このポンプ場で浸水に強いまちづくりの実現の一歩になった」と述べた。市河川砂防課は「浸水被害が起きると、交通機能がまひするなど社会活動に影響が出る。被害を減らし安心なまちづくりにつなげたい」と期待を寄せる。

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