多久市立病院に入院していた市内の女性=当時(93)=がトイレに放置されて尿路感染症を発症したとして、病院を管理する市に損害賠償を求めた訴訟の判決で、佐賀地裁は7日、女性側の請求を棄却した。

 森山由孝裁判官は判決理由で、女性をトイレに誘導した看護師が緊急対応でその場を離れたことについて、「女性の体調悪化の危険が低く、付き添いまでは必要なく、過失は認められない」と判断。ナースコールが故障していたトイレへの誘導に関しても「トイレは身障者用で、女性は1人で車いすからトイレに移ることができる程度に回復しており、注意義務に反していない」とした。

 判決によると、女性は足の骨折で2014年11月から入院し、同年12月15日にトイレでの放置があった。女性は提訴後の昨年2月に死亡し、遺族が訴訟を引き継いでいた。

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