■石油元売り再編見据え活発

 佐賀県内の2016年度のガソリン販売量は前年度比7.3%増の34万4000キロリットルで、2年連続で前年実績を上回った。石油元売りの再編に備えた業者間取引が活発化しているためで、ドライバーの給油需要はエコカーの普及などでなお伸び悩んでいるようだ。

 石油元売り業界では、需要の減少に伴って大手を含めた経営統合の動きが進んでいる。不採算スタンドの閉鎖など県内にも影響が及ぶとみられ、元売りとの良好な関係を築こうと、ガソリンの仕入れ先を県外商社から元売り系列の県内業者に切り替える給油所が増えているという。

 県石油商業組合によると、佐賀県のガソリン販売量は県内卸売業者などの出荷量を基に集計している。販売量増は県内業者の出荷量が伸びたのが要因で、同組合は「消費者の給油量が増えたわけではない」としている。

 16年度のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均小売価格は128円40銭。原油安の影響で前年度から6円60銭値下がりした。ただ、ドライバーの節約志向は根強く、ハイブリッドなど低燃費車の普及が進んでいることなどから「需要は頭打ち」(スタンド経営者)の状況が続いている。

 17年度は原油価格の上昇で販売価格も値上がり基調にある。今後の動向について、同組合は「需要が伸びる要素は今のところ見当たらない」とし、「元売り再編による会員事業者の影響を注視していきたい」と話している。

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