佐賀空港へのオスプレイ配備計画に関する質問に答える山口祥義知事=佐賀県庁

■県、関係改善に努力

 自衛隊の新型輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画に関し、佐賀県の山口祥義知事は7日の記者会見で、計画の実現には国と漁業者の信頼関係が不可欠とした上で、両者の信頼醸成に向け、県が努力していく姿勢を示した。主なやりとりは次の通り。

 -論点整理の素案を公表した。今後の議論や最終的な判断の見通しは。

 山口知事 素案をもとに県民から意見を受け付け、県議会や漁協など関係機関で議論が行われると思う。そうしたことを注視し、国の対応を見極めながら最終的な方向性を見いだしていく。(最終的な判断は)国が漁業者の不信感にどう向き合っていただけるのかで決まってくる。

 一定の方向性が出るためには国と漁業者の関係は避けて通れない。国は、どうすれば漁業者の信頼を得られるのか、地域とどう向き合っていくのかが問われていると思う。漁業者の信頼感がもう少し出ないと、その先は見えてこない。

 -素案では国防に協力する姿勢を盛り込んだ。

 知事 国防の重要性に関しては県議会でも申し上げている。まずは要請内容を確定させることを優先した。それがほぼ明確になったので、県の考え方として基本的には国防政策に協力する立場を打ち出した。ただ県民の安心安全があり、要請内容をつぶさにみせていただいて判断するというのは一貫している。

 -国に対し、どう漁業者と向き合ってほしいのか。

 知事 できる限り近いところで膝を突き合わせ、後継者がいない、先が見えない不安といった漁業者が悩んできたことを踏まえ、何ができるのかということ。国への不信感に対し、配備計画の方向性や有明海振興に一つ一つ丁寧に処方せんを出していただきたい。お互いの信頼醸成ができるのかについて、県は努力していきたい。

 -素案で「評価できない」とした項目はどうするのか。

 知事 そこは難しい。低周波と騒音がコノシロ漁や畜産に与える影響について、新たな見識が出てくればいいと思うし、これからいろいろ試してみるかもしれないし、分かる努力をしていく。なかなか解明できない話もあるが、機会を通じてやれることはやっていく。

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