九州電力は8日から、東松浦郡玄海町と唐津市鎮西町、肥前町、呼子町の約8500戸を対象にした全戸訪問を始める。玄海原発3、4号機の再稼働に向け、周辺住民の理解を得ることが狙い。九電社員が2人1組で戸別訪問し、新規制基準に基づく原発の安全対策を説明する。

 九電本店や川内原発(鹿児島県薩摩川内市)などからの応援も含め、1日23組が19日までの12日間活動する。安全対策の資料を持参して回り、質問に答える。時間は午前9時~午後4時。不在の場合は資料と不在票を入れ、要望があれば後日、再度訪問に応じる。

 九電によると、福島第1原発事故以降、立地自治体の玄海町(約2千戸)では計5回全戸訪問を実施した。玄海3、4号機の設置変更許可申請の内容などについて説明してきたという。唐津市では初めてで、今回は同じ上場地区として結び付きが強く、原発から半径5キロ圏の地域も含まれる周辺3町を対象にした。

 玄海3、4号機は1月18日に原子力規制委員会から新規制基準に適合していると正式に認められた。九電は合格直後から県内の全区長約2400人への戸別説明を始めている。30キロ圏内の住民に対しては「区長への説明で兼ねている」とし、要望があれば個別の説明も調整するという。県主催の説明会や同社ホームページを通じても理解を深めたいとしている。

 福岡、長崎両県には1月23日以降、半径30キロ圏を中心に全区長約680人を訪問している。

 川内原発の再稼働の際には、原発の近隣地区360戸の全戸訪問を3回実施、30キロ圏内の全区長1200人を戸別訪問した。

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