胃潰瘍の手術代が必要などとうそをつき、男性から治療代として計40万円をだまし取った詐欺事件。被告の20代女性は公判で、生活の厳しさとともに、揺れ動いた女心をのぞかせた。

 19歳のころ、出会い系サイトで40代の既婚男性と知り合った。援助交際を続け、多いときで週に2、3回ほど会って関係を持ち、現金を受け取ってきた。手術代として約20万円を求めたときも「援助交際の延長のような感覚だった」。

 情を深めていた男性がどれだけ心配してくれるか、気持ちを探りたくてついたうそでもある。「レーザー治療を受ける必要がある」「助けて」。こう懇願しただけに「引っ込みがつかなくなった」と漏らした。

 男性は「俺がどうにかするから」と応じていたという。裁判官は女性に対し「経済的に厳しいからといって、人をだましていいわけではない。後ろ指をさされないよう、日々の積み重ねを大事に」と諭した。

 女性には幼い娘がいる。「一人前の母親として自立できるように、頑張って働いて(被害額を)返済をしていく」と誓った女性。うそはもう、許されない。(判決=懲役2年、執行猶予4年)

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