佐賀藩の藩祖鍋島直茂や10代藩主直正について語り合ったシンポジウム。右から原田彰さん、岩松要輔さん、長野暹さん、大園隆二郎さん=佐賀市の佐嘉神社記念館

 佐賀藩の藩祖鍋島直茂や10代藩主直正の功績を学ぶシンポジウムが9日、佐賀市の佐嘉神社記念館で開かれた。両者を身近に感じさせるエピソードや、現代社会にも生かすことができる精神性を伝えた。

 小城郷土史研究会の岩松要輔会長は、直茂が将軍家への贈り物としてウミタケや花木を家臣に集めさせた逸話に触れた。その上で「病気になった重臣や家族を見舞うように何度も指示するなど、細やかな面があった」と素顔を紹介した。

 佐賀大学の長野暹名誉教授は、直正が内紛を起こすことなく最先端の西洋科学技術を取り入れた背景に焦点を当てた。「薩摩や長州と大きく異なる。軍事力の強化も国内戦が目的ではなく、外国の侵略防止が狙いだった。人を育てて、ものづくりに努めた精神に学ぼう」と呼び掛けた。

 シンポは直茂没後400年記念で開き、約120人が聴講した。鍋島報效(ほうこう)会役員の大園隆二郎さんや幕末佐賀研究会の原田彰事務局長が加わった座談会もあった。

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