決勝・唐津商―佐賀商 2回表、野選と失策で2点を奪われる佐賀商の大嶌雄偉投手(中央)=みどりの森県営球場

■“エース不在”響く

 「柱となる投手をつくることができなかった」。銀メダルを首に掛けたナインに目をやりながら、森田剛史監督は吐露した。今大会、打高投低をささやかれながらも、5人の投手をつぎ込んで接戦を制してきた佐賀商。だが最後に懸念が現実になった。

 昨秋、今春と県の頂点に立った時、原動力となった佐賀商の主戦は龍野瞳依だった。しかし、けがの影響もあり、龍野は左翼へ。この夏は継投策をとりながら「ごまかし、ごまかしで来た」(森田監督)。“エース不在”を、投手陣の協力で補おうとした。

 決勝で、その継ぎ目がほころぶ。前日の準決勝で温存した大嶌雄偉は「絶対に抑える」という強い気持ちが力みにつながり二回途中で降板。序盤の4失点で出鼻をくじかれ、木村颯太、永渕拓大、三島康維とつないだ救援も、相手の勢いを止めることはできなかった。

 「失点の流れをつくった」と大嶌は泣きはらした。捕手の野中翔太は「リードが甘く、見逃してくれなかった」と悔やんだ。「甲子園は近いようで遠いですね」。野中や龍野という強打者がそろっていただけに、森田監督の落胆も大きかった。

 ただ新チームには、この夏を経験した永渕、木村の両右腕が残る。「もう一度、負けないチームをつくりたい」と森田監督。来年に向けて再起を期した。

=高校野球佐賀大会=

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