佐賀県健康福祉部理事を8カ月務め、県医療統括監となった野田広さん(58)。小ぶりな人口規模や中核医療機関が地域にある現状などを挙げ「患者と医療機関が近い。『地元のために』という結束力がある土地柄」と感じたという。

 東海大医学部を卒業後、1987年に厚生省(現厚生労働省)に入省。鳥取県や防衛省、環境省など幅広い勤務経験が、「複眼的思考」を鍛えた。介護や医療は住民に最も近い市町が担う範囲が広いが、「県の現地機関を含め、市町の実態を丁寧に確認し、データだけでなく肌感覚で考えることを実践したい」。

 国民の健康づくり運動「健康日本21」などを手掛けてきた経緯もあり、「健康は幸せの源泉」と実感する。東日本大震災や熊本地震などを契機に、顔を知らない人の中にでも「何かできることがないか」と入っていき、考えようとする社会の雰囲気の広がりを、追い風と捉える。

 趣味は旅行とクラシック音楽鑑賞。出身地の東京都から車を移動する予定で、これまでとは違う佐賀の風景との出合いを楽しみにしている。佐賀市天神。

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