決勝・唐津商-佐賀商 最後の打者を打ち取り、笑顔を見せる唐津商のエース谷口優成(右)と土井克也捕手=みどりの森県営球場

 あこがれだった夏の決勝のマウンドで、最後は勝利の雄たけびをあげた。唐津商は初戦から4試合連続先発の右腕谷口優成が、佐賀商打線を8安打に抑える好投。大会を通し、丁寧な投球でリズムを作り、優勝の大きな原動力となった。

 先行逃げ切りで勝ち上がってきた佐賀商との決勝。「一巡目が勝負だった」。初回。先頭の空閑壮耶にフルカウントから中前打を浴びて出鼻をくじかれたが、「四球より打たれた方がまだいい」。左足を蹴り出す独特の投球フォームとクイックでタイミングを外し後続を打ち取ると、その後は佐賀商打線を三回まで無安打に抑えこんだ。

 10-2とリードした五回。昨年のエース谷口拓海にスタンドから声を掛けられた。「去年はここから逆転された。絶対に気を抜くな」。必死に追いかけた先輩からの喝(かつ)は、緩みかけた気持ちを引き締め、その後の粘投につながった。

 佐賀商から奪った三振はわずか一つ。ただ四球も一つだけ。確かな手応えを得た制球力で甲子園に乗り込む。

=2016 高校野球佐賀大会=

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